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令和3年度 おおいた6次産業化チャレンジスクール

 

大分県6次産業化サポートセンターでは、6次産業化に取り組んでいる方、または
これから取組む方を対象に「おおいた6次産業化チャレンジスクール」を開催しました。
「6次産業化の概論・ビジネスプラン・マーケティング・販売戦略・商品開発・HACCP食品表示制度・ブランディング・販路開拓・オンライン商談等」の講師を招へいし、計10回の連続セミナー及びインターンシップ研修を実施しました。

■講義1・2■ 日時:令和3年7月16日(金) 13:00〜16:30
あまおうで6次産業化! 〜イチゴアイスで笑顔の輪をつくりたい〜
講師:いちごのともや  代表 田中智哉 氏 (福岡県)

福岡市東区の志賀島に魅了されて移住し、新規就農でイチゴの栽培を行いながら、
自身の強みである商品企画力を活かした「苺の実アイス」の開発・販路開拓まで、一貫した6次産業化の取組みについて講演を実施。新規就農の難しさや商品化までの苦労話等、行政や6次化プランナーの支援を受けながら、異業種との連携によって完成したヒット商品誕生までの物語。そして、これからの目標と展望について。いちごのともやの馬場氏を招聘して、これまでの様々な取組みについて講演を行いました。

■講義2■ 6次産業化の概論とビジネスプラン
講師:株式会社トータルオフィス・タナカ 代表取締役 田中美智子 氏 (福岡県)

講義2は、福岡県6次産業化プランナーとして活動を行っている田中氏による講義。
事業者の強みや、商品の魅力を活かして「売れる商品開発・販路開拓」を行うこと。また6次産業化とは「ものづくりだけではなく、儲かる仕組みづくり」が重要になることなど。制度の説明からビジネスプランの概要と作成方法まで、経営感覚を持って6次産業化に取組むことの必要性について様々な講義を実施しました。

■講義3■ 日時:令和3年8月5日(木) 13:30〜16:30  
売れる地域産品開発の進め方 ~マーケティングと販売戦略~
講師:Pserve株式会社 代表取締役 今村博和 氏 (長崎県)

講義3では、長崎県6次産業化プランナーとして多くの商品開発やマーケティング・販売戦略の立案等を行っている、今村氏を講師として招へいして、実際に地域産品が消費者に届くまでのバリューチェーンの仕組みから、消費者ニーズの動向を踏まえた商品開発、販売戦略の進め方等について講義を実施。SWOT分析からPDCAサイクル等、実践な経営感覚を養う為の講義を実施しました。

■講義4・5■  日時:令和3年8月24日(火) 13:30〜16:30
【講義4】 食品加工の基礎知識 ~HACCP手法を取り入れた製造工程管理~
【講義5】 食品表示制度の基礎から最新情報まで
講師:フーズテクニカルサービス 副代表 弘蔵周子 氏 (大分県)

「HACCPの制度化と製造工程管理」「食品表示制度の基礎から最新情報」と題して、前半と後半の2部構成で講義を実施。前半はHACCPの制度から食品衛生管理基準の考え方等について具体的な事例を交えて学び、後半では食品表示制度の関係法令から一括表示等について、原材料・原産地・添加物・アレルギーの表示等について、受講生の商品例を参考に、ひとつひとつ丁寧で分かりやすい講義でした。

■講義6■  日時:令和3年9月10日(金) 13:30〜16:30  ※オンライン講義
【講義6】 商品開発におけるデザインとブランディング 
講師:ブランドネットワーク・インセプト 代表 渋谷清 氏 (東京都)

講義6は「商品開発におけるデザインとブランディング」と題して、大手企業から個人事業主まで、全国各地の商品デザイン、ブランディングの実績を持つ東京都在住の渋谷氏を講師にZOOMによるオンラインでの講義を実施しました。
競合他社との差別化が出来るデザインやブランディングとは何か、そして差別化を図るうえで最も重要なマーケティングやコンセプトづくりについて、自社の持つ地域性や環境などの強み・特異性を最大限に活かした、デザイン・ブランディングになっているか。参加者にとって関心の高い講義となりました。

■講義7■  日時:令和3年10月19日(火) 13:30〜16:30
【講義7】 変化に対応した商品づくりと販路開拓
講師:株式会社フンドーダイ 取締役副社長 松永千代蔵 氏 (熊本県)

講義7では、熊本県の老舗醬油会社の副代表であり、大分県6次産業化プランナー
として、様々な商品づくりから販路開拓、熊本の食文化発信やマルシェなど多くの企画運営等を行っている松永氏を招へいして講義を実施。
コロナ禍で売れる商品とは何か。そして「自分たちのコンセプトをしっかりと持つこと」「消費者ニーズをとらえた商品づくりを行うこと」を念頭に講義を実施。
後半は、受講生の商品について実際に皆が手に取り、消費者目線を交えた商品の
改良点、良い点についてアドバイスを行った。

■講義8■  日時:令和3年11月4日(水) 13:30〜16:30
ECサイトを活かした販路拡大とオンライン商談
講師:株式会社IT武装コンサルティング 代表取締役 工藤崇 氏 (大分県)

講義8は「ECサイトを活かした販路拡大とオンライン商談」と題して、IT経営の専門家である工藤氏を招へいして講義を実施。ECサイトで重要なWEB戦略の策定から、SNS等を活用したネット集客の方法、売れるECサイトの作り方、そして今後も拡大が続くネット販売への新たな販売転換の必要性と手法について、実際に売れているWEBサイトとはどんなサイトなのか、いかに戦略的にECサイトを活用するかについて、具体例を取入れながら講義を実施した。また、コロナ禍で主流となったZOOMの活用法、オンライン商談における操作方法や、バイヤーへの訴求ポイント等について講義を行った。

■講義9■  日時:令和3年11月25日(木) 13:30〜16:30
振り返りとビジネスプランのまとめ
講師:株式会社トータルオフィス・タナカ 代表取締役 田中美智子 氏 (福岡県)

最終回では「振り返りとビジネスプランのまとめ」と題して、初回の講義「6次産業化の概論とビジネスプラン」の振り返りとまとめについて講義を実施しました。
改めて6次産業化に取組むうえで必要となるビジネスプラン「ものづくりだけではなく、儲かる仕組みづくり」の重要性について再認識をしました。
そして最後に、研修生一人ひとりから、現状の課題と解決手段、今後の目標設定、
チャレンジスクール全体を通しての感想について、それぞれ発表を行いました。
これからの6次産業化の取組みについて、しっかりと考え、経営感覚を持って取組
む姿勢が感じられ、本セミナーを受講した充実感を感じました。

■インターンシップ研修■ 日時:令和3年10月1日(金) 13:00〜16:00
【現地視察】 有限会社 鈴木養鶏場
講師:代表取締役会長  鈴木明久 氏

現地視察として、速見郡日出町にある有限会社 鈴木養鶏場へのインターンシップ
研修を実施。前半は加工所・直売所等の視察、後半は講義の2部構成で行いました。
衛生管理が徹底された加工所では作業工程や導線の管理、食材管理の大切さについて学び、その後、直売所では、梱包された加工品が店頭に並び、どのようにお客さんが購買していくのか、生産者・製造業者の視点で販売の現場に立ち、商品づくりから販売までを体系的に学びました。加工所と直売所を併設することで、鮮度のよい商品を購入できるだけでなく、地域交流の場となっていることも体験しました。
また、後半は会場を移動して、鈴木会長による会社設立の生い立ちから、これまで
の6次産業化の取組み、そして今後の目標やビジョン等について講義を実施しました。
儲かる農業を実現する為には何が必要か、失敗例や苦労話を交えながら、自らの思いを実現するために取組んできた6次産業化の取組みを知る貴重な場となりました。

大分県6次産業化サポートセンターでは、今後もこのような研修会を企画していき
ますので、皆様のご参加をお待ちしております。